IoT時代の必須技術。とりあえずつないでみるのではなく、しっかりと仕組みを理解して電子回路を設計するスキルを学習します。

講座内容

IoTエンジニア養成講座について

IoT時代のエンジニアには幅広い知識が要求されます。
プログラミングだけ、電子回路だけ、ではなく、総合的な知識を6日間の短期集中で学習していただきます。
講座を受講することで簡単なIoTシステムのハード製作から実装まで行うことができるようになります。

3つの講座を2日間ずつ実施します。
・電子回路・エレクトロニクス編(本講座):2日間
・マイコン・ネットワーク・プログラミング編(今後開催予定):2日間
・実装編(今後開催予定):2日間

豊富なバックアップ講座がありますので、体験するだけではなく、「何かしら作れるようになる」までサポート可能です。

電子回路・エレクトロニクス編

この講座では電子回路を中心に学習します。
電気の流れる仕組みやオームの法則などの基礎の基礎の理解からスタートし、単純な電子回路を設計・製作することによって、電気の本質を深く理解します。

基礎知識を理解した後で、実際に使用するマイコンやRaspberry Piに使われているセンサーやドライバーの動作を実験基板で確かめます。
2日間で、実践的なマイコンシステムのハード設計・製作が自力でできるようになることを目指します。

<こんなことを学びます>
1日目
1,オームの法則の演習
 目に見えない電気エネルギーを水の落下や圧力の伝達で理解するところからスタートして、すべての電気回路設計の基本となるオームの法則・キルヒホッフの法則を確実に理解します。また、電気の3要素(電圧、抵抗、電流)を測定するテスターの使い方をマスターします。
・電気エネルギーの解説
・デジタルテスターの使い方と注意点の解説
・演習用基板とテスターを使って電圧、抵抗、電流を測定してオームの法則を確認する

2,ブレッドボードを使った電子部品の演習
 電子回路で使われる主な部品の性質を直観的に理解します。シンプルな回路をブレッドボードの上に組み立てて実験を行って理解します。また、電子回路設計の基本な考え方、電子回路の直観的な理解の方法を学んでいただきます。
・LEDを例にしたダイオードの性質
・LED点灯回路の設計法を例にした「電子回路設計」の基本な考え方
・トランジスタの働き
・コンデンサの性質と使い方(ノイズ低減、平滑回路、フィルター回路)
・電子回路を直観的に理解するための「センス」を磨く方法の解説(「送り出し」と「受け側」、「銅線」と「ゴムひも」など)

3,教材基板を使った電子回路の演習
 IoT関連製品で使われている基本的な回路を組み上げた教材基板を使って、基本的な回路の必要性、動作原理を理解します。オリジナルの回路基板を作る時に必要となる回路知識を学びます。
・チャタリングとは?
・ノイズ対策回路
 ①プルダウン&プルアップ
 ②コンデンサのノイズ低減効果
・温度センサー(サーミスタ)
・発電型光センサー(pinフォトダイオード)
・フォトトランジスタ(反射型、通過型)
・cdsセンサー(コンパレータの効果確認を含む)

2日目
4,実習用基板の解説
 実際に使用するRaspberry Pi周辺基板とマイコン周辺基板の回路についての説明を行います。
・1日目の復習(特に、電子回路を直観的に理解するところ)
・回路図、部品の説明

5,マイコン周辺基板の回路の動作原理と設計法
基板に搭載されている回路の動作と設計方法について詳しく解説します。式の暗記ではなくて「なぜ、このような式になるのか?」を知ることで広く応用できる真の知識を学んでいただきます。
・FETドライバ
①トランジスタのスイッチ動作
②FETのスイッチ動作
・オペアンプを使った安定化電源、バッファ回路
①オペアンプの基本回路
②負帰還回路(Negative Feedback)
③非反転増幅器
④バッファ回路への応用
⑤安定化電源への応用

<こんなことが出来るようになります>
電気の基礎学習・理解
実践的なマイコンシステムのハード設計・製作

<こんな風に実施します>
少⼈数制のグループで丁寧に解説します。

<受講方法について>
会場での受講とオンライン(「Zoomミーティング」を使用したオンライン講座)での受講から選べます。
オンラインでの受講をご希望の方には注意事項の「オンライン受講について」をご覧ください。
※開催日程により、対面・オンラインどちらかのみ開催の場合もございます。
 お申込みページにてご確認ください。

定員:8名

カリキュラム

所要時間:14時間(7時間×2日間)

1日目  基礎編・オームの法則・キルヒホッフの法則
・デジタルテスターの使い方と測定方法の習得
・抵抗、コンデンサ、LED、トランジスタの性質の理解
・スイッチ、温度センサー、光センサーの使い方
・電子回路を直観的に理解するための「センス」を磨く

2日目  応用編実際に使用するドライバーや安定化電源の動作原理と設計方法

持ち物

・ノートパソコン(Windows10以降がインストールされたもの)※
・筆記用具
・電卓(スマホの電卓アプリでOK)
・テスター(お持ちの場合。お持ちのない場合、会場では貸し出しもございます。)
※Macも可能ですが、Mac自身の操作サポート等はできませんので、ご了承ください。
※本講座では以下のソフトウェアを使用します。
 講座開始までに最新のバージョンをインストールしてください。
 Arduino IDE ”Download the Arduino IDE”から環境に合わせた最新版をダウンロード

受講料

¥55,000(税込)

受講料に含まれるもの

体験料、教材(レンタル)、工房使用料

追加料金・販売品など

レンタルPC:3,300円(税込)
※数に限りがございます。お申込み時にご連絡ください。
※料金は当日会場にてお支払いください。

注意事項

お申込みページの注意事項をご確認ください。

▼オンライン受講について

・オンライン講座には、「Zoom(ズーム)」を使用します。
 動作環境は以下のページをご覧ください。
  PC、Mac、Linuxのシステム要件
  iOSとAndroidのシステム要件

・本講座は、講師の画面を参照しつつ、PCの操作(Fusion360)を行っていただきます。
 両方の画面を同時に参照できるように、マルチモニター、高解像度ディスプレーの使用等を推奨します。

・受講の流れ
 1,あらかじめZoomの接続テストを行ってください。
 2,講座開始30分前までに、接続URLをお申し込み時に登録されたメールアドレスに送信します。
 3,講座開始10分前までに、接続を済ませてください。
  (講座開始後10分を経過して接続が確認ができない場合、欠席とみなされる可能性がございますのでご注意ください)

・受講方法について
 教室での講義内容を、音声・映像で配信します。
 PCの操作については、PCの画面共有機能で画面を配信します。
 ※双方向のやり取りがございますので、受講者の方もマイク、カメラ、画面共有を使用可能な状態にしてください。

・受講者側の接続環境や通信環境により講座の進行ができなくなった場合においても、原則、返金・振替は行いません。
オンライン講座を受講するために必要な機材(PC、カメラ、ヘッドセット等)や通信費は受講者ご自身でご負担いただくものとします。


※Windows10での接続トラブルについて
Windows10を使用されている方で、講師の音声は聞こえるが、受講者のマイク・カメラが使用できない。
という現象が多発しています。
上記現象が発生する場合、Windows10のプライバシーオプションの設定で、マイク・カメラが無効になっていることが原因の場合がございます。
Windowsの「設定」-「プライバシー」-「カメラ」及び「マイク」の設定をご確認ください。

日程・申込

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IoTエンジニア養成講座 実装編